看護師で外来と病棟の違いは？勤務のメリットデメリットもわかる比較

 

• 看護師で外来と病棟の違いは何か
• 看護師で外来勤務のしやすさ
• 看護師で病棟勤務のしやすい点
• 病棟勤務？外来勤務？どっちを選ぶか

をまとめました。

 

看護師で外来と病棟の違いは何？

• 業務内容

外来と病棟では対象となる患者が違いますので、業務内容に大きな違いがあります。 例えば、風邪症状がある患者を対象にしたクリニックでは、

• 簡単な問診
• 医師の診察の補助（聴診や触診の介助）
• レントゲンなどの検査の準備
• 服薬や通院などの説明（医師の説明の補足）

など、来院した患者へ幅広く接します。 一方、重症度が高く、入院管理が必要な患者に対しては、

• 検査への移送（ストレッチャーや車椅子）
• 清潔保持のケア（口腔ケアや入浴介助など）
• 薬剤の投与（抗がん剤や麻薬）
• 手術前後のケア（創部やドレーンの管理から精神的なケアまで）

など、ケアが専門的で、より知識や技術が必要になります。  

 

• 勤務時間

外来は、病院やクリニックなどが決めた診療時間内に患者を受け入れます。

だから、日中の診察時間を含んだ前後の時間が勤務時間となります。

一方病棟は、入院している患者を、24時間管理しなければなりません。 夜勤や早番などいろいろなシフトがあり、病院ごとで交代時間が異なります。  

 

看護師で外来勤務のしやすさ

メリット

体への負担が少ない

診療科や施設によって外来看護師の役割は様々あります。

しかし主な役割は、次から次へと来院する患者を、スムーズに診察へ案内して行くことです。 病棟の看護師のように、全介助の患者のケアをすることは滅多にありません。

だから、立ち仕事ではありますが、腰などへの負担は少ないことが多いです。 患者の来院人数次第では、ゆっくりした時間が取れることもあります。  

 

夜勤がなく、生活リズムが整えやすい

外来では診療時間だけの対応ですので、夜間の勤務はありません。 また、診療日も固定されているので、休日が決まっています。

強制的な勉強会への参加や研究を任されることも、あまりないです。

• 家庭を優先したい人、
• 仕事以外の時間は自分の時間として使いたい人

には、働きやすいです。  

 

デメリット

スキルアップが難しい

診療科や施設によっては、採血や注射、検査や説明を行うこともあります。

しかし、病棟に比べると、使用する医療機器や薬剤は限られています。 また勉強会も少なく、研究等の機会も自主的に行う以外はほとんどありません。

だから、診療科の最低限以上のスキルを身につけるのは難しいです。 持てるスキルも限られたものになっていきます。  

 

病棟に比べお給料が少ない

外来勤務は夜勤がありません。

体力的に楽な部分ではありますが、夜勤手当がもらえない分、お給料は少ない傾向にあります。  

 

看護師で病棟勤務のしやすい点

メリット

• 技術や知識を多く身につけることができる。

病棟では入院管理が必要となった患者のケアにあたります。

• 全介助の患者の清潔保持のケア
• 抗がん剤や麻薬の投与
• 褥瘡や手術創部のケア
• 人工呼吸器やドレーンの管理

など、やるべきケアがたくさんあります。

また、医師が外来の診察や手術に入っていて、相談がすぐにできない場面もよくあります。 その時には看護師の判断が必要となることもあります。

医療チームの一員として、看護師としての考えや意見を持ち、仕事に活かしていきます。 先輩の指導や勉強会、日々の経験が、看護師としてのスキルアップにつながります。  

 

• 夜勤手当をもらうことができる

外来勤務と違い、夜勤がありますので、夜勤手当をもらうことができます。

その分、外来勤務よりもお給料は多い傾向にあります。  

 

デメリット

夜勤があり、生活リズムを整えることが難しい。

病棟はシフト制ですので、日勤と夜勤の繰り返しです。

生活リズムを仕事に合わせることが、きついと感じる人も多くいます。

 

また、休みがまばらなので、他の職種の友人と予定が合わないことも多くあります。

そのため、リフレッシュする機会がなかなか得られないこともあります。  

 

ケアを必要とする患者さんが多く、体への負担が大きい

病棟では清潔保持のケアや、体位交換、移乗介助が必要となります。

体力的な負担は大きく、腰を痛める人もいます。  

 

看護師で、病棟勤務？外来勤務？どっちを選ぶか

病棟勤務が合ってる人

新卒の看護師

看護師免許を取っただけでは、看護は提供できません。

病棟での勤務は、大きい施設では特に、新人教育に力を入れています。 先輩の指導や、色々な患者の対応で経験を積むことで、少しずつ成長につながります。

また、病棟では使用する医療機器や薬品の種類も多いので、知識も技術も多くの学びが得られます。  

 

ケアする事が好きな人

病棟では、患者と長い期間、関わることができます。

病気だけでなく、患者の生活背景など、いろいろな話をする機会がたくさんあります。

その会話や看護ケアを通して、患者の役に立ちたいと思う人には、やりがいを感じられます。  

 

外来勤務が合ってる人

疾患や治療の知識、技術が備わっている人

一般的なクリニックで働く場合には、しっかりとした教育体制がないところもあります。

だから、ある程度はスキルがあった方が良いでしょう。

勤務経験のある診療科の外来で勤務すれば、これまでの知識や技術を活かすことができます。  

 

子育てや自分の趣味の時間などを大切にしたい人

基本的に診療時間を含む前後の時間の勤務となりますので、夜勤がなく、休みの日も固定です。

また、勉強会などで時間を割かれる機会も少ないです。

だから、生活リズムを崩さず、かつ予定を立てやすいのが外来勤務のメリットです。

子育てなどで家庭を大切にしたい人や、仕事以外の時間は自分の趣味に使いたい人には合っていると思います。  

 

まとめ

• 外来と病棟では、業務内容と勤務時間に大きな違いがある。
• 外来勤務は、夜勤がなく、体力的な負担が大きくない。
• 病棟勤務は、多くの知識や技術を学ぶことができる。
• 外来勤務は、自分の時間を確保しやすく、病棟業務は、スキルアップができる。