- 看護師の薬のノートへのまとめ方のコツ
- 看護師の薬のかしこい覚え方
- 看護師が必ず覚えておきたい薬の一覧
- どうしても覚えられない時の対処法
をまとめました。
看護師の薬のノートへのまとめ方のコツ
仕事中に見たいことはアンチョコにまとめる
仕事中にサッと見返したいことは、持ち歩くアンチョコにまとめておきましょう。
アンチョコとは、仕事の手順などを分かりやすくまとめた、メモやノートのことです。
内容は、
- 薬の名前
- 作用
- 要注意な副作用
- 投与時の注意点があれば(遮光や吸湿性ありなど)
を書いていました。
薬によって、作用発現時間や効果の持続時間、半減期、禁忌をメモっておきたいなと思ったら、横にちょこっと書いていましたよ。
アンチョコは、ポケットサイズでページの入れ替えができるものが便利です。
私は薬だけでなく、業務のことや処置の必要物品も1冊にまとめていました。
詳しいことは別のノートにまとめる
アンチョコには、ササっと見返したいことだけをコンパクトにまとめていましたが、詳しい内容は薬用のまとめノートに書いていました。
内容は、
- その薬の分類と代表的な薬を表にする
- 分類ごとの作用機序
- 薬ごと(分類ごと)に特徴、禁忌や副作用
- 薬の使い分け
- 投与時の注意点
- 投与時の観察ポイント(検査値含め)
にしていました。
最初に、薬の主要な分類と、分類ごとに代表的な薬を表にします。
今後何度も見返すので、最初は覚えなくて大丈夫です。
「降圧薬にはCa拮抗薬とARBとACE阻害薬と…があるんだな」
となんとなく掴んでおかないと、やみくもに始めても頭が整理しにくいんです。
作用機序は、特に凝固系なんかは難しい用語が多いですが、覚える優先順位は低いので、ざっとまとめましょう。
投与時の注意点は、患者さんに指導したいことなどもあれば書いておきます。
看護師向けの雑誌や本も利用
医学書は難しい言葉が多いですが、看護師向けの雑誌や本は、イラストも多めでやさしい言葉で書かれています。
また、薬の辞典で副作用を調べると、
「たくさん書いてあるけどどれが大事な副作用か分からない…」
となりますよね。
看護雑誌の薬特集では、大事な副作用が分かりやすく説明されていますよ。
丸写しは覚えられない
理解ができていないまま丸写ししていると、見返しても理解できないので、書いている時間だけムダになってしまいます。
自分なりの言葉に変換しながらまとめていきましょう。
看護師の薬のかしこい覚え方
よく出会う薬から調べていく
入院患者さんの薬は、処方されるものがパターン化されていることが多いです。
自分がよく出会う薬から調べていきましょう。
本の内容を全部覚えようとしない
薬の辞典につらつら書いてある副作用や適応症などは、全部覚えようとしても全く頭に入りません。
実際に現場で使う知識を覚えていきましょう。
最初は「これは何の薬なのか」から、余裕が出たら「1番大事な副作用は何か」を覚えていけば、まずは大丈夫です。
看護師が必ず覚えておきたい薬の一覧
降圧薬
- 飲んでいる患者さんが多い
高血圧を合併している患者さんはとても多く、仕事中にも必ず出会うでしょう。
代表的な薬の名前は覚えておきたいですね。
- 飲食物で効き目が変わるものがある
カルシウム拮抗薬(アダラート®ノルバスク®など)は、グレープフルーツジュースと飲み合わせると、薬が効きすぎて血圧が下がりすぎてしまいます。
患者さんの日常に関わることなので、処方する医師ではなく看護師が気を付けなければいけませんね。
解熱鎮痛薬
- 頻繁に使われている
解熱鎮痛薬は、入院患者さんであれば、頓服でほぼ全員に処方されています。
勉強しなくても、薬の名前は自然と覚えているかもしれませんね。
- バイタルサインが急激に変わったり、胃腸障害や腎障害が起きることも
解熱鎮痛薬の中でもNSAIDsは、副作用で胃腸障害や腎障害が出ることがあります。
飲んでいる患者さんは、胃痛などの症状や腎系の検査値をみておきましょう。
また、ボルタレン®のような強い薬剤は、体温や血圧が急激に下がることがあるので注意が必要です。
睡眠薬
- ふらつきや転倒が起こりやすくなる
睡眠薬も、飲んでいる患者さんは多いですよね。
特にベンゾジアゼピン系(レンドルミン®デパス®など)には筋弛緩作用があり、転倒や骨折のリスクが高くなります。
飲んでいる患者さんには注意しておきましょう。
下剤
- 薬によって効き方とケアが違う
下剤には、浸透圧性のもの(マグミット®など)や、大腸刺激性のものなどがあります。浸透圧性などは、脱水状態だと効きにくいことがあるんです。
下剤の効き方を知ったうえで、患者さんに水分摂取を勧めることができれば、素晴らしいケアになりますね。
抗凝固薬・抗血小板薬
- 出血傾向に注意が必要
抗凝固薬・抗血小板薬は、その特徴から、副作用として出血傾向が出ます。採血のときも血が止まりにくいですし、転倒転落時は頭蓋内出血などが起こりやすいです。
飲んでいる患者さんがいたら、きちんと把握しておきましょう。
- 手術前などは休薬が必要
抗凝固薬・抗血小板薬は、手術前はたいてい休薬します。
休薬しなければいけないのに飲ませてしまったり、手術後に再開せずに退院してしまったら大変ですよね。
- 食事に注意が必要なものがある
抗凝固薬のワルファリンは、ビタミンKを多く含む食品によって効果が弱まってしまいます。
- 納豆
- クロレラ
- 青汁
はワルファリンを飲んでいる間は禁止なんです。
患者さんに指導できるように、覚えておきましょう。
看護師で薬がどうしても覚えられない時の対処法
- 見たいときにすぐ見返せる資料を準備
薬は数もとても多いし、ジェネリックなんかで新しいのがどんどん出てきます。なので、「覚えなきゃ」と意気込まなくていいんです。
市販のポケット薬辞典を持ち歩いてもいいので、分からないときにすぐに調べられる環境を整えましょう。
自作のアンチョコは、コンパクトなぶん知りたいことがすぐ調べられるので、使いやすいですよ。
まとめ
- 薬剤師で薬をまとめるときは、雑誌などを利用してアンチョコとノートを使い分けよう
- よく出会う薬から覚えていこう
- 飲んでる人が多い降圧剤や鎮痛剤、睡眠薬などは覚えよう
- 覚えられないときは、すぐ調べられるものを持ち歩こう
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